ルミノックス LUMINOX
ルミノックスはラテン語で「明るい夜」という意味を持ち、特殊軍用時計におけるゆるぎない信頼を勝ち得た存在として認識されています。また、ルミノックスのすべての時計には、ルミノックス・ライト・テクノロジーが使われています。ルミノックス・ライト・テクノロジーとは、スイスMB-マイクロテック社により開発された昼夜を問わず長時間強力に発光し続ける究極の自己発光型イルミネ-ションシステムです。この技術に着目したのが、湾岸戦争の実践を踏まえ、いかなる状況においても瞬時に、そして確実に時刻を確認できる腕時計の必要性を訴えていた軍備調達担当のニック・ノース軍曹でした。この驚異的な視認性が夜間ミッションの多いSEALsにとって命綱となると考えていた軍曹の軍備思想と見事なまでに合致していました。
このルミノックス・ライト・テクノロジーにより、米海軍特殊部隊SEALsをはじめ、警察特殊部隊SWATや特殊戦闘機パイロットから数々の特殊時計の開発要請を受けています。その理由として「何時、いかなる状況であっても時刻の確認ができる視認性の確保」という条件において、ルミノックスの時計が他より優れていることに他なりません。
また、米海軍特殊部隊などに採用されるためにはミルスペック (MIL-SPEC) と呼ばれる非常に厳しい米軍仕様書をクリアしなければなりません。腕時計のMILスペックは1991年に制定されたMIL-W-46374Fに基づきスペックは腕時計のカテゴリーごとに分類されています。ルミノックスが準拠するのは、回転ベゼルがついたクォーツウォッチを規定した「MIL-W-46374F-6」になります。暗闇で8時間以上発光し続け、目線から50cm以上離れて時計確認できる視認性や最高高度 (低圧) 性3万5,000フィートで最短60分の耐久性。さらに125±1ガウス以上の耐磁性や耐塩性、耐汗性、針と目盛りにトリチウムガスカプセルを入れることなどが挙げられています。
過酷な条件での高い実用性こそが軍用時計本来の目的であると考えるルミノックスの開発コンセプトは、伝統に縛られた軍用時計の概念を変革し、より実践的に作られた新しい時代のミリタリー・ウォッチの扉を開いたと言えます。多くのモデルがアメリカの特殊部隊やロサンゼルス市警、F.B.Iなどでも使用されていました。本格的なミリタリーウォッチとして、視認性の高さ、機動性、コストパフォーマンスなど、一般市民のみならず、プロフェッショナルからの信頼においても、非常に評価されているブランドです。