パネライ PANERAI ルミノール マリーナ 1950 3デイズ PAM00359

買取時計詳細
パネライ PANERAI ルミノール マリーナ 1950 3デイズ PAM00359
買取日
2022年 3月
買取方法
店頭買取
ブランド
パネライ PANERAI
モデル
ルミノール マリーナ 1950 3デイズ PAM00359
駆動
自動巻
文字盤色
  • ブラック - Black

パネライ PANERAI

パネライ (PANERAI) は創始者ジョヴァンニ・パネライによって、19世紀後半頃にイタリア・フィレンツェのアッレ・グラツィエ橋の上に、時計工房「スイス時計店」を開設したことが始まりです。時計工房は成長し、フィレンツェ初の時計学校も兼ねるようになりました。同店の経営は、息子レオン・フランチェスコに引き継がれ、一族の事業は順調に拡大していきました。そして、レオン・フランチェスコの息子で3代目のグイドを中心に、計器なども手掛ける精密機器製作所としての事業を積極的に拡大していきます。

イタリア海軍の納入業者となっていたパネライは、時計を一般市民に販売することだけに限らず、イタリア海軍とも常に密接密接な関係にあり、イタリア海軍向けに特に高精度のクロノグラフ機能付きの懐中時計を納入していました。そのため、いくつかのムーブメントは、海軍が要求する性能基準に合致するよう改良が加えられ、これと並行して1920年頃、新しいタイプのクロノグラフ「マーレ・ノストッゥルム (Mare Nostrum)」を発明しました。当時の海軍の資料には、将来の供給契約を前提にして事前の性能検査が行われていたことが示されています。

また、海軍からの要請に応え、計器盤や文字盤を効果的に発光させるラジウムベースの粉末「ラジオミール」を開発し、特許を取得しました。

第二次世界大戦の時期にはパネライとイタリア海軍の関係は、いっそう密接なものとなり、パネライ社は時計を始めコンパス・時限装置・標準器・照明・信号装置など幅広い製品を納入していました。第二次世界大戦後、ラジオミールの特許は「発光性、蛍光性、燐光性、あるいは同種の性質を備える」新製品を明確に定義し、保護するため、トランスルックス (Translux)、エルックス (Elux)、ルミノール (Luminor) という商標へと受け継がれました。

パネライのラジオミール・ウォッチの設計が始められた当時、この腕時計は極秘軍事機密事項に属しており、開発プロジェクトも厳重な秘密保持のもとで進められていました。パネライ初の腕時計の特徴は、まず通常をはるかに超える直径47mmの大きなクッション・シェイプ型ケースにあります。この最初の腕時計は、ケースとムーブメントをジュネーブのロレックス社が特製したため、文字盤には、パネライの名前がいっさい記されていませんでしたが、「あらゆる点で卓越した性能を発揮」と高い評価を獲得し、採用が決定しました。そして、2年後の1938年から、軍用潜水時計「ラジオミール」が製品化されることになりました。

1997年には時計・宝飾ブランドの一大グループであるヴァンドーム グループ (現リシュモングループ) の参加に加わり、翌年1998年、ジュネーブで開催されたSIHHにて国際的にデビューした際、存在感のあるデザインと確かな技術力で大きな注目を浴び、人気ブランドとしての地位を築き上げました。

2002年には、スイスのヌシャテルに、オフィチーネ パネライの自社工場「マニュファクチュール」では、開発・設計・試作品の製造・ムーブメントの組み立て・仕上げ・完成品の検査・品質管理など時計製造の工程のほとんどが、この中で一貫して行えるようになっています。その後、2005年にパネライ初の自社ムーブメント P.2002 を発表し、3重香箱による8日巻きなどを備えた画期的機構を装備し、世界中を驚愕させました。

創業時より受け継れるパネライの時計は、今もなお、世界の時計ブランドの第一線として業界全体の先頭を走っているブランドの1つです。